【a_talk-episode 17】
・・・アースディイベント・知多半島を訪ねて・・・ | |||||||||||||||||||||
夢の中で、明日尋ねるであろう、アースディ知多半島の風景を垣間見たように感じながら、目覚めた。そう、今日(2013年5月4日)は初めての経験であるが、アースデイ成るものは如何なものなのか、知多半島の南部美浜町芋沢に位置する通称「イモタン」を尋ねてみた。
今回ここを尋ねたのは、知多で無農薬自然農法を実践している白金さんからの紹介であった。 ここで少しアースデイ知多半島2013について語ってみたい。ここ愛知県知多郡美浜町奥田芋沢地内の自然豊かな土地を借り、約5年前位から有志3名を中心として、友人知人地域の方々の集いとして開催されていたようで、その後、今回ご紹介を受けた白金様が加わり、口コミ等で広がりを見せ、毎年この時期に行われていることをお聞きした。そして、この場所は仲間内で通称「イモタン」と呼ばれ、この敷地内には「たねとミツバチと仲良くなろう」、「酵母を育てて“ぱん”を焼こう」、「ヨモギ足湯でリラックスしよう」、「間伐竹で食器を作ろう」等の物々交換出来るコーナーや、色々な体験を兼ねたコーナーが多くあり、多くの来場者に飽きを越させない工夫がそこかしこにある。たとえばパンを焼く手作りの窯、それから昔懐かしいおくどさん(昭和時代の古い日本家屋に見られたかまど等)利用での炊飯、木の枝を利用した手作りのブランコ、それから少し驚いたのは手作り感たっぷりのツリーハウス。人が乗ってもビクともしない丈夫な作りである。
この日は、これらを使ったタイムテーブルもあり、午前中は主に昼食用の料理作りであり、午後は地元の有志による音楽ライブが行われ、その合間合間に語り部さんによる朗読や、種子の交換会、地球歴インスタレーション等のレクチャーが行われる。
いろんな事が目白押しのアースデイ知多半島2013であるとは感じたのだが、この題目であるアースデイを付けられた意味合いが、今ひとつ理解出来ない自分がそこにいる事を感じた。自分が、はじめて体験したイベントであったので、自分の見識不足が祟ったのかも知れないが、このような自由な空間では、率先して自分から関わっていけなければ、何事も始まらないと言う事が、確かに理解出来た瞬間かも知れない。(取材する立場としては少し違うかも知れないが・・・)何となくアースデイと言う事で、地球をもっと肌で感じ、体験出来る場所にしようと企画されたものと考えてもいたのだが・・・。
ともあれ、本来の目的の一つで有った白金さんに出会えたのは、とても有意義であった事は確かな事であった。例えば固定種、在来種等の遺伝子組み換え等に関わっていない、元々有った種についての知識を持っておられる方と分かり、単なる自然農法だけを見つめている方ではなく、種も含めたグローバル的な観点に立ち、無農薬固定品種在来種による自然農法についてとても、有意義な時間をすこしは過ごせたと感じている。
白金さんは、今回のイベントの中においても、福岡正信さんが実践された自然農法での手法で、「粘土団子」作りも参加している子供達と供に、楽しく実演された。(楽しく行うという事は、何においても長く続くものである。)この粘土団子手法を使えば砂漠の緑化も夢ではなくなるそうである。
これらの楽しい時間も含め、時には固定種や在来種等の種についてのレクチャーを、それを楽しみに来られた参加者と熱の籠もった時間が有ったのも、見逃せなかった。
その会話の中では、今話題のTPPについても少し関連が有るような話が出た。それは小耳に挟んだ一つの情報なのだが、外来種の遺伝子組み換え種による育成は、それに合った肥料を使用しないと旨く育たないそうであるが、聞いて驚くなかれ、その肥料はある外国の一つの企業が独占しているようである。日本国民が生きる為に口に入れるものであり本当ならこれすなわち脅威であり、国民に対する裏切りである。と思いつつ今回のアースデイ知多半島2013のイベント会場をあとにした。 Photographer 岡田 朗 |
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