【a_talk-episode 3】

・・・鈴鹿7マウンテンー御池岳・・・
 まだ雪も降り積もりそうにない1126日(土)に通称鈴鹿7マウンテンの最高峰御池岳へ登った。標高は1,247メートルまで登った仲間はMYさんをリーダとしYIさんと自分と合せて3名のグループだ。この3名のグループで今までに3回(鎌ヶ岳、御在所岳、国見岳)登り、その全てをMYさんが計画を立ててくれたベテランの登山愛好家で、今回は御池岳登山もチャレンジしてみた。


 ここで御池岳の場所や行く道について少し述べておこう。御池岳は三重県いなべ市と滋賀県彦根市とのほぼ県境の場所にある。桑名市からルート365の員弁バイパスを進み、いなべ市中心街を過ぎ、その後黄金大橋南の信号を左折しルート306に入り鞍掛トンネルの手前の駐車場から登るルートである。この日はとても快晴で山に登るには最高の時を過ごせそうな予感がし仲間2名と一緒に登りはじめた。ただ、まず先に行う事は登山に先立ってその登山口付近に設置されている入山する旨の用紙に氏名等必要事項を記入し、そのボックスに投入することだ。これは後で三重県警の関係者に聞いたのだが、とても重要な事だそうである。必ず入山前に記入し、また下山後もその用紙に必要事項を記入しボックスに投入して欲しい旨のレクチャーを受けた。そしてこれ以外にも、まず登山に先だっての注意事項として、登山に際して適正な服装でカッパなども常時所持をし(非常時に体温の温存に役立つそうである。)食料は恒に非常食をプラスして持って行き、携帯電話のバッテリーの予備も一つプラスをしていくと良いそうである。また、出来るだけ一人では登山をしない事を進めているそうである。これは三重県警の統計上、最近鈴鹿7マウンテンで近年遭難者が多く発生しており、その事実をもとにレクチャーを受けた。



 ま、それはさておき登山の続きをお話ししよう。登山の行程は入山から下山までで約5時間、休憩や昼食を含めての行程だ。まず登り始めは急な斜面が続く約40分の行程だ。準備には怠っていないのだがやはり息が切れ汗が噴き出す。その後、最初の尾根に出、鈴北岳・御池岳という矢印の看板に従い、なだらかな稜線を進み鈴北岳を目指す。心地よい汗と空気に包まれながら周りを見渡してみると、もう紅葉はは終わっており葉の少ない木々がざわめいていおり、足元を見るとその枯れ葉が絨毯のように一面に敷き詰められており、そこを一歩一歩踏締めながら上へ上へと進んだ。それから暫くすると、なんとそこは一面の銀世界が広がっていた。約1,000メートルの標高があるので、この付近は昨日の雨が雪に変っていたのだろうと思い、感動を覚えカメラで何枚かシャッターを切った。その感動冷めやまないまま鈴北岳に到着し、そのパノラマを見てまた心臓が高まった。北は伊吹山と遠くの北アルプス、中央アルプス、手前に恵那山等、西は琵琶湖周辺まで一望出来、東は濃尾平野を含む名古屋市と遠くにセントレアそして伊勢湾、四日市市の街並等、唸るような眺望である。そして次に目指すは今日の目的地、御池岳山頂。鈴北岳から御池岳に向うルートは、思ったよりなだらかな丘陵地帯を歩くような感覚に陥るコースである。リーダのMYさんは、この場所付近は通称日本庭園と言われていると教えてくれた。本当に起伏が小さい日本庭園的な情景なのである。まもなく御池岳頂上に成るというのに起伏の少ない形状の頂上付近は、岩がゴロゴロしていてとても尖った頂上という状況にはなく、少し背丈の小さい木々も周りに生え、半円の形状に近い地形で少し残念な気持ちになった。ただ、絶景のパノラマは無いけれど、そこは1,247メートル鈴鹿7マウンテン最高峰(鈴鹿山脈最高峰)、気分はやはり達成感と充実感で満たされた。少し頂上から移動すると、パノラマの風景が味わえるポイントは多数あり感動した。


 ここでまた余談ではあるが、山登りで味わう心地よい事がある。ほぼ必ずと言って良いほどにすれ違う人々と必ず挨拶を交わす。下界ではあり得ない事だ。これもとても気分が良くなり仲間意識が芽生える。また、結構若い女性も多く見かける。昨今巷で持てはやされている「山ガール」の影響なのか・・・。最後に、鈴鹿7マウンテン等(鈴鹿山脈)登山を行う時は、三重県警からのお知らせを十分に把握しルールを守って行うよう心掛けようではないか。     Photographer 岡田 朗



top

next


Copyright©2006 Akira Okada. All Right Reserued
上記の無断掲載、再配布は固く禁じます。