【a_talk-episode 30】

・・・善光寺&白馬、バスツアー体験記・・・

 それは青天の霹靂な出来事であった。当初は何の予定もなかったのだが、妻が同伴を考えていた友人が急遽都合が悪くなり、急なので他に頼む事が出来ず当然の命令が下ったのである。


 白馬(長野県北安曇郡小谷村)の「ホテルグリーンプラザ白馬」ホテルグループが主催した12日のバスツアーである。時は5月の15日から16日にかけてのツアーである。このバスツアーなるもの今までに利用した事がなく(しいて言えばスキーのバスツアーを利用したぐらいで、観光等で利用した事がない。)初めての体験という事で今回はその体験談を記述してみようと思う。


 このバスツアーなるものは、さる名古屋の大手スーパーがタイアップしてお客様サービスとして企画立案されたものと聞き、白馬のホテルから専用のバスが名古屋まで送迎するというものである。15日の朝8時の金山駅集合と栄の中日ビル前集合の2カ所で(バス2台)お客を乗せ、途中での観光をし、一路白馬の「ホテルグリーンプラザ白馬」向かう行程で東片端より名古屋高速に乗り東名、中央道、長野道を経由し(2回の休憩場所は高速道路のサービスエリア)長野インターで出て昼食をお決まりのドライブインで取り、その後長野市の善光寺を訪ね、オリンピック道路(長野オリンピック時に建設された道路と聞く。)を経由(ドライブインにて休憩)し、八方尾根のジャンプ台の近くを通り岩岳へ、栂池を経由し白馬コルチナスキー場のメイン施設であるホテルに到着する行程で有った。

 ホテルはゲレンデ(冬季シーズン)が目の前にある部屋が用意されており、十分に爽快感等満足出来るものであった。また食事のバイキングも、久しぶりに寛いだ気分の中でローストハム等の食材を頂きながら、とても良い時間が過ごせた。(お風呂の大浴場も天延温泉だそうで通称美人の湯と言われているらしい…。)

 翌朝、ホテルの前のゲレンデ等自然な空間を散歩してみたがとても気分の良いもので有った。その後、朝食のバイキングを済まし
930分の集合時間に間に合うよう館内を散策し(お土産物等の詮索等)バスへと向かった。

 
2日目の行程は長野道安曇野インターチェンジへ向かう行程から始まった。この安曇野インターは以前は豊科インターだったのが先頃の町村合併で安曇野市になった為、このようにインター名が変更になったのかも知れない。(はて、どちらが良かったのかは…。)このインターに入る手前のドライブインに立寄り、暫しの休憩を取り、この日の最初の目的地であるイチゴ狩りの出来る「伊奈みはらしファーム」へとバスは進んだ。

 ここはほぼ伊那市を一望出来る高台にあり、しかもその広大な敷地の中にイチゴの育つ温室が幾重にも所狭しと建っている。本当に腹一杯甘い甘いイチゴを食べたのは初めてであり、我を忘れてしまった。(後で気づいたのだが、用足しが近くなって少し困ってしまった。)

 満腹感を持ちながら次に立寄ったのは同じ伊那市にある「かんてんパパ・ガーデン」だ。かんてんとは、海の中の海藻の中で天草等を材料に造るものだそうである。てっきり海の近くで作るものと思っていたが、このような山奥の海などかけ離れた場所でこのような工場があるとは…。(海藻を乾燥させるには都合の良い場所だそうである。)



 そして、「かんてんパパ・ガーデン」は伊奈食品工業()という有名な企業の場所でもあり、会社そのものがパーク的な仕様になってお客様を迎えている。アイディアひとつでこうも変れるものだと驚いてしまった。


 等々、色々な経験、体験等初めての事だったが、バスツアーなるもの侮れないものが有ると実感した。

 これで一路名古屋に戻るのだが最後に一つだけ残念なことを見てしまった。それはバスを降りる時のことである。それぞれのツアー客の椅子の前かごに飲みさしのペットボトルやゴミなどが所狭しと置かれていたことである。旅の恥はかき捨てと言われることもあるが自分のゴミは自分で始末するのが普通だと思うのだが…。これを片付けるのはバスの運転手さんである。申訳ないと思う気持ちを持ちながら今回の旅を終えた。個人のモラルを高めればバスツアーなるもの良いものである。Photographer 岡田 朗





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