【a_talk-episode 35】
・・・知多の養蜂家を訪ねて・・・ | ||||||||||||||||||||||||||||||
昨年、知多の知人を訪ねイベントを兼ねた催しものを見させて頂いた。そこでは自然農法等(遺伝子組み換えのない、そのものの古来からの種)に関する話をお聞きする事が出来た。そこで今回はその白金さんが養蜂を始められたと聞き、少し興味をそそられ、蜂は少々苦手なのだが蜜蜂と思い取材に伺った。
10月のとある晴れた日に、以前にも訪ねたことのある知多半島美浜町の田園を訪ねてみた。まず最初にレクチャーを受けたのは、養蜂に関わったきっかけと、その養蜂に関する育成方法とかの仕組みである。 白金さんが養蜂に関わる事に成ったのは約1年前位からで、以前から白金さんは農薬のない農業と、遺伝子組替え操作のない作物の育成に力を注がれておられ、そこから養蜂という最も自然と関わりあうとされるものに携わったとお聞きした。
またそこにはアインシュタインの言葉にも深く感銘を受けたと聞く。その言葉は今の自然界の真実に迫る言葉で「蜜蜂がこの地球上の自然界に生息しなくなれば、4年で人類はこの地球に住めなくなる。」という言葉である。それほどこの地球上で蜜蜂と自然界の関係は深いものだそうで、蜜蜂が住めなくなる地球は自然が崩壊し、作物等人間の生きる糧を失い、人間も住めなくなるという例えみたいである。この事だけでは無いかもしれないが白金さんは養蜂に関わり蜂蜜作りや蜜蝋作り等に一歩踏出したのである。 ここで蜜蜂と蜂蜜作りに関して少し白金さんよりレクチャーされた事を記述する。蜜蜂には大まかに分けて日本蜜蜂と西洋蜜蜂があるそうで、日本蜜蜂はその名の通り日本の自然界に存在し、西洋蜜蜂はアフリカの草原が原産で寒さに弱いと聞く。白金さんは日本蜜蜂の育成に携わっているのだから、日本蜜蜂についてお聞きした事を少しお話しすると、寒さには強く、働き蜂の胴体はやや黒みがかっており、多くは里山に住み、野花等の花粉を集め、巣の中で蜜等を作るそうで、西洋蜜蜂よりその蜜の量が少なく濃度の濃い蜜を作るそうで、それは高価で貴重なものだそうである。
ところで、もう一つ大事なのが巣箱だそうである。養蜂における巣箱の造は大まかに分けて重箱式と巣枠式の2種類有るそうである。(素材は檜、杉の木等) 重箱式は読んで字の如く、四角い枠を横に重ね、多くて6段位に重ね一番下に約6mm〜7mmの蜂の出入り出来る窓(天敵のスズメバチ等が入らないように。)を開け、そこから蜜蜂がせっせと花粉を運び入れるのである。 次に巣枠式は、巣箱(巣枠が9枠位入る位の四角い箱)に縦に何層かの枠を設け、それに蜜蜂が巣を作る手法みたいである。これも蜜蜂の出入りように箱の一番下の部分に窓が施されているのである。現場で見せて頂いたが何やら鳥居みたいな枠にせっせと蜜蜂が巣を作っているのである。これら巣箱に巣作りしている蜜蜂は女王蜂を中心に群を造り、その数は数千〜2万匹に達すると聞く。それら巣箱を入れてその呼び方は1群と数えるそうである。
今回伺った時、重箱式から蜂蜜等収穫されたのだが、人にお裾分け出来るほど豊作だったようである。と色々と奥の深い養蜂の体験であった。次回、機会があればお伝えしようと思っている。 ところで最後に一つ面白いレクチャーを受けた事を伝えよう。それは「ハネムーン(honey moon・蜜月)」の語源は古代から中世のヨーロッパで蜂蜜酒(ミード)を新婚直後の新婦が子作りの為に新郎に一ヶ月間飲ませた事に由来するとお聞きした。 日本人の心としてグローバルな世界ではなく、古来からの日本人としての動作振る舞いを蜜月に身につけれることが大事なのではないかと思う次第である。Photographer 岡田 朗
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