【a_talk-episode 42】

・・・花フェスタ記念公園「花フェスタ2015ぎふ」を訪ねる・・・

 旅での出会いはまた楽しである。旧友等の出会いも心躍らせる出来事なのだが新しい場所との出会いも心躍らされるものがあった。世界最大級のバラ園がおもてなしをしてくれる壮観な風景はまたとないものである。ここで花フェスタ記念公園の存在している空間等お話ししておこう。


 岐阜県の美濃地区に属している可児市内にある公園で、もとは県営可児公園を博覧会にあわせ改良等施した公園である。呼名が「花フェスタ記念公園」と変わってはいるが岐阜県営公園で有るには違いないのである。そして、その敷地面積はナゴヤドームの17個分と言われており、その広大な敷地の中にバラの品種が約7,000有ると言われ、30,000株のバラの花が咲き競うように満開に成っていた。

 この公園は、平成
7年に開催された花の博覧会「花フェスタ‘95ぎふ」の会場を岐阜県が再整備し、平成84月に開園した県営の都市公園と聞く。



 この花の博覧会なるものの紐を解くと、1960年の大阪で開催された花博から始まり、その5周年記念行事として行われ、正式名称では「国際花と緑の博覧会5周年記念花の都ぎふ・花フェスタ’95」(95426日〜64日迄開催)だそうである。それとあわせて岐阜県のバラの苗の生産量は日本一だそうである。


 これらのバックボーンを従えて広大な敷地に造園されたバラ園等は本当に素晴らしいものである。この場所を訪ねるに当たり全くもって下準備はなく愛知万博の開催地である愛知県のモリコロパーク(旧愛知青少年公園)を連想し、そこで行われている単なるイベントと想像して伺ったのだが、すこぶる違っていた。ここはれっきとしたテーマパークであった。このイベント(花フェスタ・2015ぎふ)を開催している手前、何らかに彩っているだけなのかと思いきや、ここの世界のバラ園は、世界バラ界連合より2003年に優秀ガーデン賞を受けた綺麗で華麗な庭園でもあり、そしてもう一つのバラ園はロイヤルローズガーデン(皇室や世界の王室関係のバラの花)があり、花のミュージアム等の建物の中にはバラに関した資料等が展示されている。また、このほかにも博覧会時に建てられたと思われる、地上45mの花のタワー(見晴らしの良い景観がある)やそれに隣接する花の地球館(大温室植物園)があり、それぞれの体験が出来、珍しい植物等を観察する事も出来る。


 園内を回ってみると(ゆっくり見て回ると最低でも半日は掛かる場所である。)色々な面白い場所に出会う。一つは当然バラの花の美しさであるが、花の地球館からヘリテージローズガーデンに移動するとき、100m位のトンネルを通ると、その中には美濃和紙で造られた行灯等あかりアートが表われ、とても幻想的な空間が醸し出されていたのである。そしてそこを過ぎると目の前一杯ににローズガーデンが見渡せる回廊が広がりの演出しているのである。そう、愛知万博で見た移動する為の通路としての園内が見渡せるような高さに施された回廊がここにも有ったのである。(時期を見ると、どうも回廊としての手法はこちらの方が先駆者だったようである。)と云うような見所満載の公園施設でもあり、イベントの仕掛けでもあったかもしれないが、とても刺激が与えられて満足行く時間を過ごせた感があった。


 このイベントの時期は入園料が1,000円に成るのだけれど、それ以外の時は大人一人520円だそうだが、イベント期間中はお買い物券500円が付加されるので、実質は500円で通常よりお安く入場できるのかもしれない。(このお買い物券で園内のレストランやお土産物店等で気軽に利用が出来る。ただ、県営公園として見ると果たして入園料は必要なのか少し疑問も沸いてくる。)まだまだ見るべきものが沢山あり本当に格安なテーマパークである。しかも十分楽しむ事が出来る事は、喜ばしいことではないか。


 今回の「花フェスタ・2015ぎふ」の開催は621日迄なのだけれど、たぶん普段の日でも訪ねる価値のある公園と実感した。バラ園等主立ったものは逃げないのだから・・・。(バラ園等の管理はボランティアの方々が手伝っているやにも聞いた。)  Photographer岡田 朗





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