【a_talk-episode 43】

・・・豊田スタジアム探訪・・・

 久しぶりに豊田スタジアムへ名古屋グランパスエイトの試合観戦の為に出かける事になった。と言うのも、さる知合いの方よりチケットを頂けたらからにほかならないのだが・・・。ただ、以前にある雑誌の取材にて西野監督を訪ねた時、熱く語っておられた言葉で「アグレッシブな戦い方をしたい・・・」が頭の片隅に残っていたのだが、今回の試合でそれが表現されたのだろうかと心と体で感じ取ろうとしてみた。


 時は620日(土)午後4時、最終入場者数は大凡15,800人、レフリーのホイッスルとともに始まった。試合が進んで行く中で、そのアグレッシブな動きが垣間見えたのは、後半のN(外国人)選手(FW)が先取点を上げた時と、その彼が交代し新たにK(外国人)選手が入った時、その動き目の覚めるような素早さは本当にアグレッシブな動きであったかと感じる次第である。それまでは、フロックでN(外国人)選手が得点したに過ぎず、相手の陣形を崩して点を取ったという感じではなく、ここまでの動きはN(日本人)選手の素早さが他の選手の動きと重なり合い全然アグレッシブでは無かったように感じたのは自分だけではないように思える。(試合後の西野監督のコメントもそれを物語っていたように思えた。)

 そして前半が終り後半が始まったのだけれど、少し経ってから思いもかけずにアクビが出てしまった。交代したK(外国人)選手のそのフットワークは、FWからアグレッシブにボールを追い、FWからDFの動きも合わせて積極的に行っていたように見えた。これは持論ではあるが(自らシニアサッカーに勤しでいる手前ではあるが・・・。)相手が明らかに自分のチームより戦力が上まっている場合は、前線から積極的にディフェンスし、FWとしての役目も怠らなく動き回る事であると考えている。それもあってか前半が終り後半が始まったのだけれど、少し経ってから思いもかけずにアクビが出てしまった。(観る者を飽きのこさせない試合運びはそこには無かった。)


 それでは、ここで開催スタジアムの事に付いて少し述べておこう。この豊田スタジアムは、その名称でも分かるように豊田市の矢作川沿いに建てられたスタジアムで、サッカースタジアムとしては日本で2番目の大きさを誇るそうである。所在地はMS 明朝愛知県豊田市千石町7-2(豊田中央公園)にあり、設計者は黒川紀章さんで、その所有者は豊田市であり管理運営団体が株式会社豊田スタジアムだそうである。

 この施設にはスポーツジムやプールなども備えており、市民に開放していると聞く。因みに豊田スタジアムと云う名称はトヨタグループの関係の命名権から名付けられたものではなく、単に「豊田市に存在するスタジアム」だそうである。これらの場所でその建物を見上げて見ると巨大な生き吹く空間が存在するオーラが有るようである。


 ところで、昨今、新しい国立競技場の建物でアーチ型の建物構造で物議が有るようだが、そのフォルムの存在はすでにこの豊田スタジアムが提示しているのかもしれない。この建物は躍動的なフォルムで畏敬を放っているような素晴らしい建物である。 

 話は戻るが、何はともあれグランパスが勝利した事は幸いであった。ただ今後のお客を呼べる戦い方を行うには西野監督のアグレッシブな戦いが出来る選手が必要であると思う。まずはミッドフィルダー、西野監督からの指示に従い的確にゲームを組み立てる事の出来る選手が必要であると考える。例えばガンバの遠藤選手みたいな選手である。(そして、そこには絶大なオーラが存在する。)それとの要の選手。(こちらもオーラが必要。)

T選手がFWとして前線にいても安心できる選手がである。そしてFWは前線からアグレッシブに動き回りも兼ねて活躍できれば、息つく暇の無く試合に吸込まれ、あっという間に分が過ぎてしまうであろう。これらが現実になり試合を楽しませて頂いたならこれほどの幸せな時間はないかもしれない。



 ここには4万人以上の入れるスタジアムがあるのだから超満員の状態で観戦したいものである。Photographer 岡田 朗





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