【a_talk-episode 69】
・・・夏に旅して・・・ | |||||||||||
今年の夏は少し色々な場所へ伺った。高速道路サービスエリアから見える風景もその一つなのだが、まず最初は福井の坂井市である。えちぜん鉄道三国芦原線の西長田駅ゆりの里界隈を少し散策してみた。 たまたまこの地でやる事が生じたため伺ったのだが、このえちぜん鉄道の由来を掻摘んで話してみると、この鉄道は福井市を起点として発足し、その前身は京福電気鉄道で、それを福井市や勝山市などが出資をし、第3セクター方式で路線全線を含め、引き継いたのがえちぜん鉄道と聞く。主に福井市の北側にその路線は位置をし、南側は同じ線路企画の福井鉄道が運営している。これらの運営している会社の車両には、ヨーロッパ等の主要都市で運行されているトラムも、ここでは運行されている様である。芋虫の可愛い形状の車両が、街の中を掛けずり回っている姿が観れ、「ki-bo(キーボ)」という愛称も付けられているようである。他の車両も色々とカラフルに色付けされて、見る者の心が温まるようである。そして駅名も少しお洒落に改名されている。例えばこの西長田ゆりの里駅。少し前の地図で駅名を見る限りでは西長田駅になっている。ゆりの花咲く公園がこの近くに有ろうとは想像できるが、それを駅名にプラスして使用する心意気。これも見ている者の印象がすこぶる良く成るのである。そして駅舎もお花畑を併設させ可愛く色付けされているのである。
因みに他の駅の名前を少しお伝えすると、「下兵庫こうふく」、「西春江ハートピア」、「太陽丸エンゼルランド」等である。付け加えられた言葉は何れも知れ渡っていると思われる言葉だが、そこはそこ、心が温まるのである。自分の浅い認識では福井にこれほどまで鉄道網が発達しているとは思わなかったので、改めてこの地方の特色が少し垣間見る事が出来、心が少し踊っていた自分がそこには居たようである。少し違った一面を感じさせてくれる楽しい一時を過ごせたのである。
次に訪れたのが名古屋から目と鼻の先にある場所なのだが、今までにその地名を聞いてもピンと来るものが無く、例えば中日ドラゴンズの選手がシーズンオフに成ると訪れると言う事は小耳に挟んだ事は有るのだが・・・。ただ、それだけであった。そう、ここは長野県阿智村に位置する昼神温泉郷である。
何故ここに来たかというと、岐阜県との県境にある恵那山系ヘブンス園原(冬場はウィンタースポーツのゲレンデに成る)の天空の楽園「ナイトツアー」を体験するためである。天空一杯に広がる星達の競演、ここを訪れる者達に感動を与え夢のような一時を過ごして貰うツアーがここにはある。ここを訪れた時はまだ9月であったのでナイトツアーを体験するために日帰りで来る人もいたが、多くは麓の昼神温泉郷を利用し、ナイトツアーを満喫し、宿では温泉であるので露天風呂につかりその一日を振返り幸せな時間を過ごすのが常のようである。 今回のナイトツアーは18時位に温泉宿で夕食を済ませた後、19時位にツアー用のバスが迎えに来て30分後位にはヘブンス園原の上りゴンドラ乗場に到着し、約15分掛けて頂上の広場(冬場はゲレンデ)に向うのである。そしていよいよ20時より頂上の広場並びに下りのゴンドラ乗場等の照明が消灯し、文字道理真っ暗闇の山の頂上付近で天空を寝転がってみんなで鑑賞するのである。この日は約1,500人の参加者が有ったようである。平日は1回だけの開催であるが土日祝祭日は時間差で2回の開催を行い約4,000人の来場があるそうである。また、この時期は夜のツアーだが10月の半ば過ぎからは日の昇らない朝のツアーに変わるそうで、ウインターシーズンが始る前まで続くそうである。今回は都合によりナイトツアーの写真は掲載できない(翌日の朝市の様子を掲載する。)が本当に感動の覚えるツアーであった。ただ反省の点は、この日は13夜で有った為、月が目映いばかりの輝きを発していたので満天の星空は観る事が出来なかった。それと温泉旅館とこのイベントが上手くコラボしているのか一抹の不安を覚える事もあった。
なにはともあれ感動が全てである。各地域を回り、その良さを心で感じる旅を体験する事もお勧めである。 Photographer 岡田 朗 |
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