【a_talk-episode 60】

・・・中津川市・木育シリーズ第二弾・それぞれの体験へ・・・

 晴れ渡り澄み切った空の下、子供達の笑顔が溢れていた。決して朝早い時間ではないのだが、その空気感は清々しいものがあった。


 今回の体験する子供達は保育園児である。年長さんから年中、年少と三クラスがそれぞれの野外活動を行い幼児向けの環境教育「木育」なるものを体験するのである。ただ、今回は週末(土曜日)でもあるので親御さんも一緒に参加できる体験型カリキュラムに工夫されているようである。

 そして、先ずは場所について少し説明しよう。中津川市の西域に位置するその場所は中津川市民の憩いの場所でもある夜明けの森で、高峰湖という人造湖もあり、またその近くには鉱物博物館なるミュジアムも存在するとても豊かな自然に恵まれ環境に優れた場所である。そして、この場所で子供達は、環境教育の一環でもある体験型木育に取組み、肌で感じて感動して行くのである。


 そしていよいよカリュキュラムによっての組み分けから行われ、今回は、年長さんに山桜を材料としたオリジナルな箸を制作してもらい、年中さんには森の中を散歩し、森からのプレゼントである落ち葉や木の実などを集め、それらを使用し、オリジナルなお弁当作りに勤しみ、また年少さんは、この自然の中でネイチャーゲームというものを通じて自然体験してもらうカリキュラムが施されているのである。


 先ずは年長さん達の体験から語らせていただこう。年長さん担当の木育講師は栗谷本先生で、先ずは森に入る前に箸の材料となる山桜の木はどの様なものか等のレクチャーから始まり、ある程度子供達にその認識が備わると、森の中へと足を踏み入れるのである。森の中では、山桜の木以外に色々な木があり、森の息吹を感じ取り、そこから山桜の木を探し当て、これから作ろうとしている箸はこの木から始まっているのだよと講師の先生が説明していた。子供達の記憶の片隅にでも刻み込まれれば良いかなとは思うのだが・・・。あれやこれやで森の中を探検した後はいよいよ箸作りが始まる。ただ、子供達に原木からの加工は少々荷が重いので、講師の栗谷本先生が箸に馴染むぐらいまで加工し、そこから子供達は紙ヤスリで磨いていくのである。何度も何度も紙ヤスリの号数を変えて形を整えていくと箸の形に近づくことが出来るものである。そして今日のところは親が手伝いをしながらここまでで終了し、後は保育園に持ち帰り、今度は子供達だけであと
2回ある木育体験に備えるのである。そのうちの最初の木育教育において子供達の教室で、また紙ヤスリを使用し何度も磨きを掛けるのである。


 年長さんクラスは次回に持越すとして、次は年中さんについて少し語ろう。年中さんには森の中に入り、その贈物を集め利用し自分のオリジナル弁当を親子で作ろうというものである。このクラスにも山本先生という講師の方が中心につき、森に入る前のレクチャー等をし、子供達の笑顔のもと、森の中へ探索に入るというものである。枯れ葉や松毬、木の実と実におかずになる具材は多く親子で会話をしながら探り出す魅力は、格別のもがあると見入ってしまった。小一時間ほど森の中で集めてから広場に出て、そこでいよいよお弁当作りをするのである。持ち寄った森からの贈物は色とりどりの木の実や松毬や色の付いた枯葉等があり、親子して楽しみながら、あれやこれやと言いながらお弁当を仕上げていくのである。色とりどりのお弁当が完成するのを見ていると、その色鮮やかさに感動するのである。


 そしてしんがりは年少クラスのネイチャーウォーキングである。片手にフィールドビンゴなるものを持ち、ゲーム感覚で親子で森の中を散策するのである。親子が一つになって色々と探し歩く姿は微笑ましいものが伝わってくるのである。そして散策後一つの広場に集まり紅葉が施された用紙に自分の手形がある用紙をもらい、親子で感動している姿もそこにはあるのである。


 今回は保育園児と言うこともあり、どの様なカリキュラムが組まれているのか楽しみであったが期待に沿った体験で有ったことを伝えたい。

 それともう一点、中津川の自然環境は素晴らしい。次号に続く・・・。   
Photographer 岡田 朗








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