【a_talk-episode 67】
・・・飛騨の大自然の中で行われたネイチャーゲームの全国大会・・・ | |||||||||||||||
遙か遠くの彼方、その遠くに霞んで見える桃源郷(ある意味、桃源郷なのかも知れないが・・・。)と思える山の裾野を目指し、歩みを止めどめどもなく進み続ける。そうここは高山市の東、乗鞍岳の裾野、約標高1510mに位置する場所で大自然の真っ直中に建てられている国立乗鞍青少年交流の家だ。当然、国立と冠が付いている以上国が運営しているのだろうとは思うが、それを管轄する省庁は今ひとつ公開されてはいない。教育関係に属するものと思われ、多分、今少し話題性が盛り上がっている省庁とは思うが・・・。
それはさておき、今回の大会は公益社団法人・日本シェアリングネイチャー協会(旧 社団法人 日本ネイチャーゲーム協会)が主催するもので、この協会は各種のネイチャーゲームのリーダーを養成する講座を持っていたり、ネイチャーゲーム等へ関心のある方達を応援している活動をされている全国組織とお聞きした。そして、今回は岐阜県高山市、国立乗鞍青少年交流の家でこの協会の全国大会が行われるとお聞きした。(今回の運営は岐阜県協会が担当し、会長の原先生が先頭に立ち進行されたと聞く。)
この全国大会は3日間の予定で行われ、初日はこの場所でオリエンテーションや特別講師による基調講演が行われ、それぞれの親睦を深められ、2日はいよいよ実践に移り各所へのバス移動(白川郷コース・薬膳コース・巌立峡コース)やこの場所で行われるワークショップ(木育コース・絵本コース)に参加のグループに別れ行動を起こすそうである。 と、ここで今回の岐阜開催においての協会からの「テーマ」と「趣旨」が伝わってきたのでここで引用し紹介しよう。まずテーマは『見て・聞いて・感じて!飛騨の自然と暮らし』で、趣旨は『ネイチャーゲームを普及している全国の実践者および愛好者および広く一般の方が集い、自然体験活動、研究活動、参加者との交流を行い、ネイチャーゲームの普及および振興を図り、もって国民の心身の健全な発達に寄与することを目的とします。』とあります。そして色々な実践での体験が行われるのであろうと想像する。そして3日目は、午前中の閉会式でその工程を全て終るそうである。ただこれだけの工程があったにも関わらず初日の基調講演まで関わらさせて頂いた。
その基調講演、岐阜の理事である川尻先生(岐阜県立森林文化アカデミー副校長)の講演である。その表題は『日本人を育んだ森の思想』であった。太古の昔から現代に至るまで日本人と森との関わり、それとそれらに関わる食についてのお話や、その関わりは日本で終らず世界に目を広げられた色々な関わりを多種にわたって紹介された。はじめの基調講演は約1時間半位と聞いていたのだが、終ってみると約2時間半という長時間にわたって興味のあるお話をされた。ラストは参加者の方達の大きな拍手で終了した。
最後に施設についてもう少し話をしてみよう。この基調講演が始まる前にオリエンテーションがあったことはお話ししたが、その内容はその施設の利用に関してのルールが主な話で、食事の時間と飲食についての注意事項や、お布団のたたみ方、お風呂の利用方法やおトイレ等の利用と最後の掃除についての説明等津々浦々あった。因みにこれらを利用した最後に清掃等を施し、それを施設の管理する職員に確認を求め了承を得ると終了に成ると言う事を聞いた。
たまには、これ位の節度ある生活を送るのも自身を見直す為にも良いことだと感じた。また、この施設を取巻く環境も最高のシチュエーションである。大自然の森の中で生活すると言うことはこういう事なのかと実感した。午後2時位の高山市街地の気温は23℃位あったのに、この場所では基調講演の終った午後6時前あたりの気温は5℃であった。肌寒い感じを通り越して寒さが身に染みた。 因みに、今大会の前は北海道の夕張で行われたそうである。 Photographer 岡田 朗 |
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